サッカー観戦中に「コーナーキックは直接ゴールしても反則にならないの?」と迷う方は多いと思います。この記事では、コーナーキックの直接ゴールは反則にならない理由を、日本サッカー協会の競技規則と20年のサッカー経験をもとに分かりやすく解説します。
相手ゴールに入った場合だけでなく、味方ゴールに入ったときの扱いまで整理しているので、観戦や指導に役立つ知識として押さえておけます。ルールを理解しておくことで試合中の判定に戸惑う場面が減り、プレーの意図も読み取りやすくなります。
コーナーキックの直接ゴールが反則にならない理由
日本サッカーの競技規則では以下のように明記されており、コーナーキックの直接ゴールが反則にならないことはルールの1つになっています。
相手チームのゴールに限り、コーナーキックから直接得点する事ができる
出典:サッカー競技規則2025/26 第17条(日本サッカー協会HP)
ですが、ルールで認められてはいるものの、コーナーキックから直接ゴールを狙うのは高い技術が必要なので、実際にゴールが決まるのはとても珍しいことです。
高校の時代、サッカー部のエースだった友人が「狙ってもいいけど、どうせ入らないからやらない」と言っていました。
友人は当時日本高校サッカー強化選手に選ばれるほどの実力者でした。その実力者もコーナーキックからの直接ゴールはやらないと明言するほど難しいことなのです。
かといって、公式戦で一切コーナーキックからの直接ゴールがなかったということではありません。
コーナーキックからの直接ゴールは「オリンピックゴール」と呼ばれ、1924年にアルゼンチン代表のセサレオ・オンサーリ選手が決めたのが最初の記録です。Jリーグでも中村俊輔選手(2010年)や乾貴士選手(2022年)が成功させており、世界的にも非常に珍しいプレーとして知られています。

実際に見てみたかった〜!生で見られたら一生自慢できるやつ!
| 年 | 選手 | 試合 |
| 1924年 | セサレオ・オンサーリ(アルゼンチン代表) | 対ウルグアイ戦(国際親善試合) |
| 2000年 | デビッド・ベッカム(マンチェスターユナイテッド) | 対ブラッドフォード戦 |
| 2010年 | 中村俊輔(横浜Fマリノス) | 対湘南ベルマーレ戦 |
| 2022年 | 乾貴士(清水エスパルス) | 対ジュビロ磐田戦 |
コーナーキックからの直接ゴールを決めた主な選手
味方ゴールに直接入ったときのルールと判定
コーナーキックの直接ゴールが反則にならないことに続いて、味方ゴールに直接入ったときは、相手競技者(相手チーム)にコーナーキックが与えらると明記されています。
ボールがキッカーのゴールに直接入った場合、相手競技者にコーナーキックが与えられる。
出典:サッカー競技規則2025/26 第17条(日本サッカー協会HP)
コーナーキックを直接自陣ゴールに入れてしまった場合「オウンゴール」とはならずに、相手チームへコーナーキックの権利が移り、相手コーナーキックからの試合再開となります。
別の項目には「フリーキックの場合」について明記されていて、コーナーキックが直接味方チームのゴールに入った場合もこちらが適用される形になっています。
直接または間接フリーキックが行われ、自分のゴールに直接入った場合、コーナーキックが与えられる。
出典:サッカー競技規則2025/26 第13条(日本サッカー協会HP)
コーナーキックが自陣ゴールに"誰にも触れられずに"入った場合なので、味方選手がボールに触っているかどうかが判断の分かれ目になります。
自分の経験上はコーナーキックが自陣ゴールに入ってしまったことが無いので、「そうなる」とだけ覚えて貰えたらと思います。

見れたら逆にラッキーかも!
20年の経験から分かる"直接ゴールが起こりにくい"現実
統計学者のマイケル・カレイ氏が、スペインのリーガ・エスパニョーラ・イングランドのプレミアリーグ・ドイツのブンデスリーガという3つのプロサッカーリーグを対象に調べています。
コーナーキックを蹴ったチームがゴールを決める確率は約3.5%という結果になったそうです。コレでも確率が高い方で、低いと1%程度だといわれています。
プロでも滅多に発生しない理由
年間の発生率でいうと、海外リーグ(欧州リーグ)や国内リーグ(Jリーグ)を含めて、1回あるか無いかというところ。
サッカーの代表戦をテレビで見ているときに、家族から「あんたほぼ代表戦見てて、リーグ戦は見ないよね。」と不思議がられました。
リーグ戦はサッカー情報番組のゴールハイライトを見ていたのですが、見逃すことももちろんあります。
その見逃したタイミングにコーナーキックからの直接ゴールが発生していたかもしれません。
雨や風など天候による影響もありますが、コーナーキック時のゴール前は味方選手と相手選手が入り乱れている状態です。
そこに相手ゴールキーパーもいるので、コーナーキックから直接ゴールを決めるのはとても難しいことなんです。
フリーキックの名手と呼ばれる選手でも、相手に弾かれてしまうことの方が大半でしょう。

見逃し厳禁!
距離・角度・助走から見た技術的な難しさ
サッカーコートの横幅(ゴールライン)が国際試合では64メートル〜75メートルと定められています。
国際試合用の大きさ
- 長さ(ゴールライン)
最小64メートル(70ヤード)
最大75メートル(80ヤード)出典:サッカー競技規則2021/22 第1条ー4(日本サッカー協会HP)
コーナーキックを蹴る位置は、その半分の約30メートル〜約37メートルほどの距離があります。

学年が上がるのと同じく蹴る力も上がっていくので、より遠くへボールを飛ばせたのは高校生ぐらいからでした。
ゴール正面から蹴って、より遠くからゴール枠に当てるゲームをしていたことがあります。
同級生から「ボールを飛ばすのはできてるけど、コントロール下手だよね」と笑われました。
フリーキックの名手と言われる選手が狙いやすいと言われているのが、ゴールラインから25メートル前後離れた位置で、5メートル〜10メートルほど遠くなるということです。
コーナーキックを蹴る位置はゴールライン上にあります。つまり、ゴールの真横から蹴ることになるのです。



ボールが空中で曲がるように蹴らなければ、ゴールの中に入ってくれないんですよ。
ボールを遠くへ飛ばすことはできていたので、「あとは曲げるだけだね」と友人から言われたほどです。
「遠心力を使ってこう蹴れば曲げやすくなるよ」と分かりやすく説明してもらったことは、今でも覚えています。
サッカー観戦で実況が「角度が無く難しい位置」と選手の気持ちを表現している事がありますが、キッカーからすると、狙える選択肢が無いととても狙いづらくなるんです。
ボールを蹴る選手によって助走の仕方や歩数は変わりますが、だいたいはボールをセットした位置から大股で約3歩ほどの助走距離を取るのが一般的とされています。
高校の時代、サッカー部の友人から「助走の距離長くね?そんな助走取って蹴りづらくないの?」と言われ疑問に思われたことがあります。
助走が短いと蹴る勢いと助走のリズムが合わなかったので、助走を5歩分ぐらい取ってました。
蹴り方が下手だったので、それがちょうどいい助走距離で蹴りやすかったんです。
サッカーの基本は真っ直ぐに蹴る事ですが、コーナーキックのようにボールを曲げたい場合は斜め、もしくは横から助走に入り遠心力を使って蹴るイメージです。
ゴールキックの遠くへ飛ばす蹴り方は5メートルほど助走を取ることが多く、コーナーキックはそれよりも助走が短くなるんですね。

蹴り方難しい!
観戦経験から感じる発生確率の低さ
統計学者のマイケル・カレイ氏が、プロサッカーリーグ2年分の試合データの中で、約2万回行われたコーナーキックを調査しています。
その結果、シュートにまで繋げられる確率が全体(2万回の内)の約35%でした。
そこからゴールが決まる確率はさらに減って10分の1にあたる3、5%となったそうです。
サッカー部仲間が「あそこのチーム、○得点決めて勝ったな!」と嬉しそうに報告してくることがありました。
選手個人が決めた得点数や、チームの順位などで優勝予想を話し合って盛り上がったのが思い出に残っています。
ところが、サッカー仲間の間で話していても「コーナーキックからの直接ゴール」だけは話題にならなかったんです。
ユーチューブのサッカー関係動画で、「日本はワールドカップなど世界規模の場合は盛り上がるが、普段は見向きもしない。日本が勝てないのはそれが原因だ。海外では日常的に盛り上がっている。それが違い」と海外選手は解説しています。

超貴重な場面なんだな!
ルールを理解するとサッカー観戦がもっと楽しくなる
味方と相手がお互いにゴールキーパーを含めた11人の選手で組まれたチーム、ゴールキーパー以外は手を使ってはいけない。
試合時間は前後半45分ずつにプラスされてアディショナルタイムと呼ばれるボールがサッカーコートの外に出た、あるいは試合が止まっていた時間の合計時間の計90分少々(1時間30分)、相手チームより多くの点を取った方が勝ち。
というのがサッカーの基本的なルールです。
判定に迷わなくなるためのポイント
サッカー観戦初心者やサッカー自体をよく知らないという方は、プレー中ではなく試合が止まっている時に「何が原因で止まってるのか」や、その後プレーが再開した時に「どういう判断がされたのか」に注目すると、試合状況が分かりやすくなります。
判定を下すのは審判なので、審判の手の動きも観察しておくといいかもしれません。
地域によりますが、学生サッカーの試合は隣同士のコートで同時進行されているのもあります。
その時、隣のコートで笛が吹かれて試合が止まっているのを自分の事だと勘違いして動きが止まってしまったことがあります。
その度にチームメイトや監督・コーチ達から「隣だ!止まってないから続けろ!」と怒られてしまう場面が少しありました。
ボールを手で触ってしまう「ハンド」や、相手チームのゴールキーパーと守備陣の間にいるときにボールを触ろうとしてしまう「オフサイド」、たまに激しい接触でファールとなり「フリーキック」とこの3つが分かりやすいです。
この3つはサッカーの試合中に起こる代表的な判定です。
ボールがサッカーコートの外に出たという合図の「スローイン」もありますね。

審判の判断で試合が動く!
プレーの意図が読み取りやすくなるメリット
ボールの蹴り方や蹴る方向・蹴る強さによるその時の判断でどうしたいのかが見えてくるでしょう。
- 縦パス
- 横、あるいは斜めパス
- ボールを蹴り飛ばしている
- 転がすパス
大まかに見ても4つの種類のパスがあり、どう蹴るかでも次のプレーに違いが出てくるんです。
小学校の時代からチームの監督に「蹴ったら動く、蹴ったら動くを意識してボールをゴールまで運ぼう」と教わりました。
味方選手の動きによってパスの出し方を考えてプレーしていたので、監督の教えは今でも自分のプレーに生きています。
サッカースペイン代表のプレーは、ボールを細かく繋ぐという明確な意図を持っています。
これは味方チームがボールを持っている時間を長くして、試合を有利に運ぼうというものです。
スペイン代表の強さはチームの選手一人ひとりが同じ意図を持ってサッカーをプレーしているからなのです。

ボールの蹴り方でプレーの意図が伝わる!
まとめ:コーナーキックの直接ゴールはこう理解すればOK
コーナーキックは、相手ゴールに直接入れば得点として認められ、自陣ゴールに入った場合はオウンゴールではなく相手チームのコーナーキックになるというのが公式ルールです。
ここを押さえておくだけで、試合中の判定に迷う場面がぐっと減ります。
ルールを知っておくと、プレーの意図や試合の流れが読みやすくなり、サッカー観戦がより面白く感じられるようになります。
自分自身も長年プレーしてきた中で、「知っているだけで見え方が変わる」瞬間を何度も経験してきました。
もしこれからサッカーをもっと楽しみたいと思っている方は、まずは今回のような基本的なルールから少しずつ覚えてみてください。
試合を観るときの視点が自然と増えて、気づけることも多くなります。
サッカーのルールは難しそうに見えて、知ってしまえば意外とシンプルです。
ぜひ気軽に楽しみながら覚えていってもらえたら嬉しいです。
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